いま知っておきたいインフルエンザ診療

インフルエンザの概要

インフルエンザは、年間1,000万人以上が感染するとも言われる国民的な感染症です。

気温が低く、空気が乾燥する12月-3月が日本での流行時期ですが、本来オフピークである 春や夏も局所的な流行が見られることもあります。

1年中いつでもかかる感染症と考え、予 防に努めることが重要です。患者のくしゃみや咳などで吐き出される飛沫を介して感染が広 がるため、予防にはマスクや手洗いなどの基本的な感染予防策が有効です。また、ワクチンの接種は発症する可能性を低下させるだけでなく重症化予防の効果もあります。

インフルエンザの症状

インフルエンザは感染すると急激に38〜40度の高熱が出るなど、身体に症状が出るのが特徴です。さらに、倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状も強く、これらの激しい症状は通常5日間ほど続きます。体力がない高齢者や乳幼児や妊婦の方は、重症化すると命にかかわることもあるため、特に注意が必要です。

インフルエンザの種類

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで発症します。
ウイルスは大きくA型、B型に分類できますが、流行時に突然変異を起こすこともあ ります。特にA型は多くの変異株があり、世界的な大流行を引き起こすこともあります。1900年代に入ってからは、国をまたぐ人の流れが急増したことで数年から数十年に1度、大流行が起きています。
予防接種に使うワクチンは、毎年流行するウイルスの型を予測し、その予測に基づいて製造されています。

インフルエンザの治療

インフルエンザに対する治療薬としては、体内でウイルスの増殖を抑える抗インフルエンザウイルス薬が一般的です。経口薬、吸入薬、点滴、ドライシロップ(小児用)など様々な種類がありますが、発症早期に投与することで効果があるため、早期診断・早期治療が大切です。

それぞれの薬の詳細についてはこちらをご覧ください。

厚労省インフルエンザQ&Aインフルエンザの治療薬にはどのようなものがありますか?

インフルエンザの診察

インフルエンザと似た症状が出る疾患は多数あります。

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抗原検査法

最も一般的なものとして、抗原検査法があります。
これはイムノクロマト法とも呼ばれ、綿棒(スワブ)を使って鼻の粘膜(鼻咽頭ぬぐい液)を採取し、抗体と反応させることでウイルスを検出する方法です。
検査結果は10〜15分程度で得られます。ウイルスそのものを検出するので、どの型のインフルエンザウイルスに罹患したかがわかるため、疫学的意義のある場面などでも活用されます。

最近では、1つの検体でインフルエンザと新型コロナを同時に検査することができる抗原検査キットも存在します。

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PCR検査法

また、PCR検査が行われる場合もあります。PCR検査は、検体に含まれる遺伝子を2倍、4倍、8倍、と複製して増幅させウイルスを検出する手法です。

検査の精度が高く、遺伝子を増幅させるのでごく微小なウイルス量でも検出が可能ですが、増幅には通常の施設では数日間かかります。抗原検査法と同様に、1つの検体でインフルエンザと新型コロナを同時に検査することができる機器も登場しています。

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AI検査法

最近ではAIを用いた検査法もあります。咽頭(のど)は腫れやインフルエンザ特有の濾胞(ろほう)など、インフルエンザの所見が現れやすい部分なので、のどの写真や問診情報などの臨床情報から、AIを用いて総合的に判定を行う検査法です。

この方法は、ウイルス自体ではなく患者さんの症状・体の変化に着目するため、発熱や喉の痛みなどの症状が出始めてすぐに結果の説明を受けることができます。

AI検査法を受けることが
できる病院を探す

インフルエンザの診察にはさまざまな方法があります詳しくは医師とご相談ください